2025.12.12 エディオン、大阪・心斎橋にインバウンド専門店 脱中国狙い日本酒を強化
12日にオープンしたエディオン心斎橋東店
エディオンは12日、3店舗目となる免税専門のエディオン心斎橋東店(大阪市中央区)をオープンした。観光地にもなっている心斎橋筋商店街への出店で、同店から20mほどの場所にある心斎橋西店(同)とともにインバウンド需要を取り込んでいく。中国人観光客が減少する中、韓国人から人気のある日本酒などの品ぞろえを強化することで、幅広い国籍の観光客の来店を狙う。
新店は、大阪メトロ心斎橋駅から徒歩5分ほどの心斎橋筋商店街に立地。そばには観光地としても有名な道頓堀があり、商店街は年間1億人の往来があるという。
エリア内には、免税専門店の心斎橋西店と道頓堀店(同)があり、これまでも訪日外国人客の取り込みを進めてきた。人通りが多く、道頓堀方面に向かう人と反対に進む人とでは、人流が異なることから、今回、心斎橋西店とは逆の通りに出店した。
一方、日中関係の冷え込みにより、来店の多い中国人客が減少していることから、他国の観光客にも人気の高い商品をそろえることを意識した。
なんば本店(同)で3年ほど免税関連の責任者を務めていた結城肇店長は「なんば本店でも中国(からの観光客減少)のリスクは課題としてあった」とし、今回の出店を「中国人観光客に依存していたところから他国の需要の刈り取りへのチャレンジになる」と力を込める。
売り場面積は313㎡で、入り口そばには、日本酒や地酒の専門コーナー「日本酒店」を開設。徒歩4分ほどの場所に立地するビックカメラリカー大丸心斎橋店も多数の酒類を取り扱っているが、日本酒の品ぞろえを強化することで差別化を狙う。
結城店長は「韓国人観光客の購入が多いのが酒やお菓子で、特に刺さるのが日本酒だ。韓国は日本への入国者数が多く、数がとれる部分を強化した」と話す。
1階では、理美容家電や健康家電、インスタントカメラ、時計なども取り扱っている。時計は、周辺店舗でも品ぞろえの少ない国内メーカーの商品を多くそろえた。
2階では、ゲームや調理道具、キャラクターグッズ、土産物として購入される雑貨や食品をラインアップ。日用品や文房具を取り扱う心斎橋西店と異なる品そろえにすることで、相互送客を狙う。
40人の従業員は、心斎橋西店と相互に行き来することで、柔軟に対応できるようにしている。
結城店長は「さまざまな国籍のお客さまに利用していただけるような店にすることで、エディオンの免税売り上げを次のステージに進めていけるようにしたい」と展望を語った。











