2025.12.17 NEC、サプライチェーンのサステナビリティ変革へ新基盤実証を開始 サプライヤーポータルで効率化と価値創造を追求

サプライヤー情報流通基盤の全体構想

画面イメージ画面イメージ

 NECは16日、サプライチェーン全体のサステナビリティー向上と企業価値創造の実現に向け、新たな情報流通基盤の構築を目指す「Supplier Portal」の実証を開始したと発表した。一部サプライヤーと連携し、操作性やデータ連携精度のほか、調査回答、集計・分析工数の削減効果、データ活用可能性を検証する。

 サプライチェーン全体のサステナビリティー対応の重要性が増す一方で、情報流通の非効率性や調査負荷の増大、非財務情報開示の煩雑さといった課題が浮上している。同社はこれまで培ってきたノウハウを集約し、サステナビリティー関連の自己評価質問票(SAQ)をオンラインで統合管理するSupplier Portalを開発した。メールやExcelに依存した従来のプロセスから脱却し、依頼から回答回収、評価フィードバックまでを一元化することで標準化と効率化を図る。

 実証は2025年12月から2026年6月までの期間で、想定企業数20社を対象に進められる計画。実証結果は操作性や精度、工数削減効果に加え、収集データの活用可能性の観点から評価。実証で得られた知見を基に、26年度中に事業化したい考え。