2026.01.12 【電子部品総合特集】中部電子部品流通業協議会(CEP)・坂明憲会長 貿易摩擦解消後の世界に期待

 2025年の中部地区の電子部品流通市場を振り返ると、自動車産業は自動車メーカーによる認証問題の影響が一巡しつつも、世界経済の減速や政策動向に左右される一年となった。特に米国では、トランプ大統領の再登場から始まり、トランプ大統領が打ち出した関税強化への数値に気持ちを動かされ、北米向け輸出を中心に先行き不透明感が拭えない状況が続いた。一方、工作機械産業でも、国内外の設備投資は関税問題の影響により慎重姿勢が強く、回復基調には至らない年だった。

 そのような中、26年秋には名古屋市瑞穂区の名古屋市瑞穂公園陸上競技場をメイン会場に「第20回アジア競技大会」(26年9月19日~10月4日、アジアパラ競技大会は10月18~24日)が開催される。世界各国から人とモノが集まるこの国際的イベントは、地域経済の活性化やインフラ整備の進展、さらには中部地区のモノづくり力を国内外に発信する好機となることが期待される。

 中部電子部品流通業協議会(CEP)でも、業界課題である不動在庫運用や会員企業の情報共有の取り組みを進めるべく、生成AI(人工知能)の活用を通じた効率化と新たな価値創出に挑戦していく。

 26年は、貿易摩擦が解消し、中部地区サプライチェーンが持続的に成長し、次の時代を支える基盤となる一年となることを期待している。