2026.01.19 【LED照明総合特集】東芝ライテック 西原隆史取締役社長 構造改革で高収益化、「攻め」の経営でさらなる成長へ

西原社長

 2025年度は、一連の構造改革を昨年度で終え、新たな体制を定着させる一年と位置付けて進んできた。照明は東芝にとって祖業。業界でリーダーシップを発揮できる会社に変革することを目指して取り組んできた。構造改革の成果もあって25年度は増収増益を達成できる見込みだ。

 構造改革を通して全社的にマインドが同じ方向を向くようになったと手応えを感じている。「唯一」「独自」といった技術的な強みが「東芝ライテックらしさ」だと思っているが、そうした姿勢が欠けてきてしまっていると感じたため、事業の立て直しに当たっては、そうした強みの確立を改めて掲げて取り組んでいる。

 私は技術出身だ。毎月1回は、製品開発などを行っている横須賀(本社事務所)に行き、技術のマインドチェンジに力を入れてきた。26年度以降にはその成果を発揮し、独自技術をベースとした製品やソリューションを展開していきたいと思っている。

 構造改革では、在庫の削減と品質の改善にも注力してきた。アイテム数が多い照明は、営業や調達など多数の部門が在庫のマージンを確保したいと考え、無駄が発生していた。

 高品質な製品の提供にはこれまでもこだわってきたが、製品トラブルも一部で発生していた。ここについても、トラブルの発生率を下げるために品質改善に徹底的に取り組んだ。在庫削減と品質改善の成果は大きく、高収益な経営体質に変革できたと思っている。

 これまでの成果を生かし、26年度は攻めの経営に転じる年にする。「2027年問題」で照明市場は堅調であるため、市場環境としても成長に向けた追い風が吹いていると言えよう。ストック(既設照明)もLED化する余地が残っている上、27年以降も照明市場は堅調な状況が続くとみている。

 そうした中、当社は、施設照明を軸に付加価値照明「Lighting 5.0」のコンセプトに即した製品開発を重視していく。顧客の声をしっかりと聴いて製品に落とし込み、交換したくなるような価値ある製品を提案していきたい。自動車や産業用でも新たなマーケットへの展開も視野に入れながら、技術と信頼をベースに事業を強化していく。