2026.01.19 中国、車載用電池のリサイクルで新基準 製造から解体まで追跡 メーカー責任を明確化
中国工業情報化部(MITI)など6省庁は、世界で最も厳しいとされる車載電池の新しいリサイクル基準を制定した。今年4月1日から施行する。製造から解体に至るまでの電池の流れを追跡する個別識別コードを付与するなど、「全ライフサイクルの強制管理」と設計段階から責任を負う「メーカー責任の明確化」が最大の特徴になっている。
新しい基準の名称は「新エネルギー自動車使用済み動力電池の回収と総合利用に関する管理暫定措置」。MITIのほか、国家発展改革委員会や生態環境部、交通運輸部、商務部、国家市場監督管理総局名で公表している。新エネルギー車(NEV)とは、電池駆動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)を指す。
従来の基準では、「指針」や「努力義務」という色彩が濃く、法的拘束力が弱く、電池の追跡管理が不十分だった。また、廃車時に電池だけ外して転売する行為が横行していた。
新基準は、こうした従来の弱点を補強。車両・電池一体での廃車を義務付け、全ての電池のトレース化を可能にする「デジタルID」を付与。電池メーカーと自動車メーカーを最終責任者と位置付け、生産者責任を明確化した。さらに登録不履行、ID破壊、偽造、回収義務違反に対しては、罰則と行政処分を厳しくした。
中国の市場調査機関によると、2030年までに国内の使用済み車載電池は年間100万個に達すると予測している。









