2026.02.12 日本ゼオン、化学研究の完全自動化を推進する英スタートアップに戦略的投資

 日本ゼオンは12日、CVCを運営する子会社の米国Zeon Ventures(カリフォルニア州)を通じ、化学研究の自動化を推進するスタートアップ企業である英国Chemify社に戦略的投資を行ったと発表した。同投資により、化学研究の効率化を推進し、新材料開発におけるスピードアップを図る。

 Chemifyは化学研究の自動化では最も先行しているスタートアップ企業の一つで、昨年にはスコットランドのグラスゴーに分子設計と合成に特化した最先端全自動ラボを開設している。ラボでは、AI(人工知能)および機械学習(ML)による分子設計から合成、分解、解析までのサイクルを完全自動化することで、構想から化合物合成までのお時間を10分の1以下に短縮することに成功した。これにより、先端材料などの領域で、従来にないスピードでのイノベーション創出が期待できるという。

 多くの化学会社は、AIの活用やロボットによる実験の自動化を進め、地球温暖化や高齢化といった人類が直面する課題の解決に取り組んでいる。同社も、化学研究のデジタル化・自動車化をその黎明期から導入し、新たな研究のあり方を模索してきた。今回の投資・連携を通じてChemifyの最先端技術を活用することで、社会課題の解決を実現する新材料の創出を目指す。