2026.03.02 東陽テクニカ、量子センシング分野に参入 第1弾の高感度カメラ販売

発売した(左から)高感度イメージングカメラの「EMCCD」「CMOS」「SWIR」

 東陽テクニカは、英国の高感度イメージングカメラメーカー、Raptor Photonics(ラプター・フォトニクス)と販売代理店契約を結び、微小な光の変化を正確に検出できる高感度イメージングカメラを発売すると発表した。量子センシングの研究や装置開発に用いるカメラで、量子センシングビジネスの第1弾となる。

 量子センシングは、量子力学の性質を利用して微小な物理量を高精度に計測する技術で、電池やパワー半導体の電流分布の把握など、幅広い分野での活用が期待されている。そこで用いる代表的な量子センサーが、ダイヤモンド内部の欠陥を利用した「ダイヤモンド量子センサー」だ。

 ラプター・フォトニクスが製造するイメージングカメラは、量子センサーが発する微弱な光を検出できるカメラ。X線から紫外線や近赤外線領域まで、幅広い光に対応できることが特徴だ。

 製品のラインアップとしては、撮像方式の異なる「CCD(電荷結合素子)」「EMCCD(電子増倍型 CCD)」「CMOS(相補型金属酸化膜半導体)」「SWIR(短波長赤外)」のカメラを用意。いずれも小型で用途に応じた細かなカスタマイズが可能だ。

 東陽テクニカは今後、ラプター・フォトニクス製イメージングカメラの高感度性能と広帯域対応力を強みに、防衛産業や半導体産業向けの事業領域の拡大を目指すとしている。