2026.04.20 富士通、中堅企業向けERP刷新 AI活用で経営判断を支援

 富士通は20日、中堅企業向けの基幹業務システム(ERP)を刷新し、新たに「GLOVIA One」の提供を開始すると発表した。会計、人事給与、販売、生産の各機能を統合し、企業の経営と業務の高度化を支援する。提供は4月22日から順次開始する。

 新サービスは、年間売上約30億円から1000億円規模の企業を主な対象とする。日本特有の商習慣や法制度に対応しながら、事業環境の変化に柔軟に対応できる基盤として位置付ける。

 特徴はAIエージェントの標準搭載。会計や人事、販売などの業務データを集約し、AIが分析・可視化することで、経営判断に必要な情報や選択肢を提示する。分析にとどまらず、問いかけに応じて示唆を返す機能も備え、意思決定を支援する。

「GLOVIA One」のコンセプトと特長

 システムはクラウド経由で提供し、マルチテナント構成を採用する。他社システムとの連携を容易にするAPI設計とし、特定ベンダーへの依存を抑えた柔軟なシステム構築を可能にする。共通基盤「Fujitsu Uvance Platform」上で稼働させることで、セキュリティ確保と運用効率の向上も図る。

 既存の「GLOVIA」シリーズは統合し、標準機能を維持しながら継続的にアップデートする仕組みとする。日本企業の業務特性に合わせた機能と標準化を両立し、運用を止めずに制度変更や業務改革へ対応できる点が強みだ。

 人材不足やデジタル化の遅れに直面する中堅企業に対し、AIを活用した経営基盤として導入を促進する。社会課題の解決を起点とする事業モデルのもと、企業の持続的な成長を支える狙いだ。