2026.05.18 【次世代自動車用部品特集】大真空 多様な車載ニーズに応える水晶製品強化

DE2016A(左上)/DE2520A(右上)/DE3225A(下)シリーズDE2016A(左上)/DE2520A(右上)/DE3225A(下)シリーズ

 電子部品・電子機器を製造販売する大真空は、人工水晶の育成からデバイス製造までを一貫して手がける水晶応用機器の総合メーカー。車載市場で高いシェアを誇り、AEC-Q100/AEC-Q200準拠の安全性と高性能を両立した製品を展開している。

 自動車業界ではフィジカルAI(人工知能)の導入による自動運転2.0(E2E:End to End)への移行や、ソフトウエア定義車両(SDV)化が加速している。これに伴うE/Eアーキテクチャーの変革や先進運転支援システム(ADAS)の高度化など、より緻密な制御と環境認識が求められる中、独自技術を投入した「Arkh.
2Gシリーズ」を展開。半導体と同様のウエハープロセスを採用することで高い生産性を実現(生産性 同社比:約3~5倍)している。

 さらに、振動部の気密性を保持しつつ外部セラミックパッケージの二重構造を採用。これにより、従来品と同等の外観やランドパターンを維持しながら、車載用途に不可欠な極めて高い信頼性を確保

(経年変化 同社比:約70%減)。また、設備の簡素化と組み立て構成の単純化を実現したことで、場所を問わない生産体制の構築が可能となり、BCP(事業継続計画)の強化や地政学リスクの低減にも寄与する。

 センサーフュージョンの進展により搭載数が増加するカメラなどには「Arkh.2G CMOS出力発振器」を、高速化する車内通信に対しては、業界最高水準の低位相ノイズ性能(実力値32fs)を誇る「Arkh.2G 差動発振器」を用意し、次世代規格へも対応。また、半導体のプロセスルールの微細化に伴う低電圧に対応するArkh.2G CMOS出力発振器をラインアップする予定。0.9V対応とともに消費電力についても同社従来品に対して2分の1以上の低減を実現している。

 大真空は、Arkh.2Gシリーズの拡充を通じてフルオート生産の確立を目指すとともに、多様化する車載市場のニーズに応え、水晶デバイスの新たな価値を創造し続ける。