2026.06.01 TDK、QDレーザとスマートグラス向け光学エンジンで事業協力

 TDKは1日、半導体レーザーなどを手がけるQDレーザとスマートグラス関連の事業協力契約を締結したと発表した。QDレーザが保有する網膜投影技術を用いたスマートグラス向け次世代RGB光源モジュールと光学エンジンを共同開発するとともに、特許権の一部をTDKに移転する。急速に成長するスマートグラス市場で事業を加速させることを狙う。

 TDKは、中長期的な成長が見込まれるスマートグラス向けに、多様な製品を提供するとともに、スマートグラス関連技術領域をさらに強化するため、2025年に米国のシステムソリューション企業であるSoftEye社を買収した。今年1月には、AI(人工知能)グラス向けソリューションの新事業「TDK AIsight」を立ち上げ、直感的で使いやすいスマートグラスの実現を目指している。

 TDKとQDレーザは、TDKが開発した世界最小クラスの超小型フルカラーレーザーモジュール(FCLM)とQDレーザのユーザー網膜直接投影技術を組み合わせることで、レーザー網膜直接投影型スマートグラスを開発するなど、20年から共同開発を進めてきた。今回の事業協力契約締結により、QDレーザ独自の網膜投影技術と特許群にTDKのFCLMを融合し、スマートグラス向けの次世代RGB光源モジュールと光学エンジンの開発を加速させる。同時に、網膜投影技術を用いた光学エンジンの次世代スマートグラスサプライヤーへの早期展開を図る。

 契約の主な内容は、これまでの協力関係をさらに発展させ、スマートグラス向けRGB光源モジュールと光学エンジンの共同開発を継続するとともに、TDKはQDレーザから網膜投影技術に関する特許の一部を取得。両社連携による技術のさらなる普及と活用を促進する。TDKはQDレーザとの人材交流を通じ、光学設計や電気設計、映像システム設計、安全基準(アイセーフティー)などに関する社内での包括的な技術醸成と量産体制の構築を図る。

 両社は今後、共同開発を推進し、試作機の評価やビジネスモデルの検討、展示を通じた市場開拓に取り組む。