2026.06.12 NECとアンソロピック、金融8社とAI共創 安全性と信頼性重視 金融サービス高度化へ
NECと米アンソロピックは11日、金融機関8社と連携し、AI(人工知能)を活用した新たな価値創出に向けた検討と共創の取り組みを始めると発表した。MS&ADインシュアランスグループホールディングス、住友生命保険、大和証券グループ本社、三井住友トラストグループ、三井住友信託銀行、三井住友フィナンシャルグループ、明治安田生命保険などが参画する。高い安全性と正確性が求められる金融業界を起点に、信頼性の高いAI活用と社会実装を進める。
AIが急速に進化する中、社会インフラを担う金融分野では、レジリエンスを一層高める必要性が増している。個社や業界内にとどまらず、業界横断で知見を共有し、連携して取り組むことが求められている。
NECとアンソロピックは4月、日本のエンタープライズ領域でAI利活用を加速するため、戦略的協業を始めた。セキュアな業種別の業務特化型AIソリューションの共同開発や、NECの価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」の価値創造シナリオ「BluStellar Scenario」へのClaude(クロード)導入を進めている。今回の取り組みは、この協業の一環となる。
参画各社は、開示可能な範囲で持つ業種・業務の知見を活用し、業界の枠を超えた協働体制を築く。金融サービスの品質と付加価値の向上、業務プロセスの変革、生産性向上、サイバーセキュリティー対策の強化、ITモダナイゼーションなどに取り組む。
金融サービスでは、AI導入を通じて品質を高めるとともに、顧客への新たな付加価値提供やユーザー体験の改善を検討する。先進的なAI技術を活用し、オフィスワークを中心とした業務プロセスの効率化や業務改革も進める。AI時代に求められる働き方の高度化と生産性向上につなげる。
サイバーセキュリティー対策では、クラウドシフトやITインフラのモダナイゼーションを通じて、セキュリティー環境を強化する。サイバー攻撃の脅威や将来の事業変化にも対応できる安全性とレジリエンスの向上を目指す。
各社は今後、NECとアンソロピックを中心とした協働体制の下、業界を超えた連携を進め、日本でのAI活用の可能性を広げる。先進的なAI技術・サービスの新たな展開を起点に、金融分野のイノベーション創出や社会課題の解決にも取り組む。
開発・実装面では、各社の業種・業務知見とアンソロピックのAI技術、NECの知見や実装力を組み合わせる。安全性や信頼性を重視しながら、金融機関の業務変革と顧客体験の向上につなげる。
AnthropicでManaging Director of Internationalを務めるChris Ciauri氏は「日本の金融セクターの組織にClaudeを提供することは、Anthropicにとって優先事項だ。NECや金融機関との協働を通じ、安全性と信頼性、金融業界が求める水準を満たす形でClaudeの活用を進める」とコメントした。
NECの吉崎敏文副社長兼COOは「金融機関が保有する深い業務ナレッジに、アンソロピックの先端AI技術とNECの価値創造モデルBluStellarの知見・実装力を掛け合わせることで、日本市場でのAIの可能性を最大限に引き出す」としている。







