2026.07.06 【電子部品技術総合特集】NKKスイッチズ・海老沼博行取締役生産・技術・管理担当兼生産本部長兼技術本部長 顧客ニーズに沿った新商品開発
ソリューション型ビジネスを強化
NKKスイッチズは、コーポレートスローガンとして、「品質へのあくなき追求」を掲げている。
同社は2021年に、2030年のあるべき姿に向けた新たなグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を策定した。海老沼博行取締役 生産・技術・管理担当兼生産本部長兼技術本部長は開発方針について「現中計では、『顧客ニーズに沿った新商品開発』を目標に掲げており、マーケティング型の開発を推進する。そのために、特に業界のリーディングカンパニーへのアクセスを重視している」と話す。
同社はスイッチ単品開発に加え、ソリューション型ビジネスの展開に力を入れている。「HMIスイッチテクノロジーズ」を事業領域とし、スイッチで培ってきた技術を活用した顧客の困りごと解決に努めている。その一つとして、鉄道分野の顧客課題を解決する鉄道用スイッチを開発。ユニバーサルデザイン照光式押ボタンスイッチ「TB01シリーズ」や「半自動ドアスイッチ音声案内装置」を販売し実績を上げている。「当社の鉄道用スイッチは品質に徹底してこだわった製品。鉄道車両で想定されるあらゆる使用環境を想定し、さまざまな試験を行った。信頼性が顧客から高く評価されている」(海老沼取締役)。
今年4月にはトグルスイッチ「Sシリーズ」をリニューアルし、全機種でカドミフリー対応を完了した。
また、昨今の金属材料高騰に対処するため、「金めっきのめっき厚の薄膜化や代替材料探索など、さまざまなアプローチを進めている」(海老沼取締役)。
同社のスイッチは非常に寿命が長いため、省資源にも寄与する。
他社とのアライアンスにも取り組んでいる。半自動ドアスイッチ音声案内装置は車内に搭載する音声制御部と車内外のスピーカー部で構成されるため、鉄道車両向け放送装置・通信機器を手がける八幡電気産業と共同開発した。産学連携は現在推進中のものはないが、良い案件があれば検討する。
同社は品質重視のため、全社的な「QC検定」取得を進めており、社員の95%以上が同検定を取得済み。










