2026.07.29 NEC、PLMソフトを刷新 製造データを一元管理 10月提供、3年で100社へ

 NECは28日、製品の企画から設計、生産、保守までの技術情報を統合管理するPLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウエア「Obbligato(オブリガート)」を刷新し、「Obbligato R5」として10月に提供を始めると発表した。製造業の各工程に分散していたデータを一元管理し、AI(人工知能)や環境情報との連携も強化する。今後3年間で100社への販売を目指す。

 価格は、1000人で利用する場合、月額580万円(税別)から。利用するソフトウエアの構成によって異なり、初期設定やカスタマイズ、システム構築の費用が別途必要となる。

 製品構成表や部品表を示すBOM、製造工程や使用設備などを示すBOP、図面、部品データなどを「ものづくりマスター」として集約する。これを中核に、設計・開発を担うエンジニアリングチェーンから、調達・生産などのサプライチェーン、環境対応を担うサステナブルチェーンまで、五つの業務領域のデータを連携する。

 ERPなどの基幹システムや製造現場を管理するMES、IoTとも接続する。設計段階の計画と製造現場の実績との差を可視化、分析し、現場改善や経営判断の迅速化につなげる。AI機能も順次取り込み、製造データの横断的な活用を支援する。

 大規模な改修をせずに最新の状態で利用できる新たなシステム基盤も採用した。業務機能を年に数回追加し、利用企業は必要な機能を随時拡張できる。サブスクリプション方式により、初期投資や運用負荷の軽減も図る。

 今秋に提供予定のCMPアプリケーションと連携し、サプライチェーン全体の含有化学物質情報も一元管理する。製品の追跡可能性を確保し、環境規制への対応やリスク低減を後押しする。