2026.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】三菱電機デジタルイノベーション 武田聡代表取締役取締役社長
AI・セキュリティー・データを成長軸に、統合2年目で戦略加速
ITの市場環境は、生成AI(人工知能)の登場で激変した。短期間で技術革新が進み、これまでとは全く違うステージに入った。AIの性能が飛躍的に向上する一方、セキュリティー面の課題も出てきている。企業のAI活用ニーズは強く、活用が前提になる。こうした中、コストを管理しながら、適切かつ安全にAIを使える基盤が求められる。
当社は、三菱電機グループのDX・IT・セキュリティーの企画・推進部門を分社化し、情報システム・サービス事業を担う子会社と統合して2025年4月1日に発足した。技術、人財、ノウハウを結集し、三菱電機のデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を活用し、あらゆるデータをこれまでにない価値へ変える「循環型デジタル・エンジニアリング企業」を目指している。
IT事業統合から1年が経過し、文化や制度の融合を経て、新会社としての姿と方向性が明確になった。今後はセキュリティー、AI、データを重点領域とし、成長戦略を加速させる。
セキュリティーは、生成AIの登場以来ますます重要になっている。中でも製造現場のOT(制御技術)セキュリティーは、新たな成長分野として注目される。ITと異なり、システムを止めることができない難しさがある。当社の強みを発揮できる分野だ。昨年度、OTセキュリティーに強い米国のNozomi Networksを完全子会社化した。これからの分野として総力を挙げて取り組む。
AIでは、自律型AIエージェントが本格化する中、企業が安全・低コストでAIを使えるマルチLLM対応基盤を提供し、AI実装を支援する。また、全社員約5400人(2026年4月現在)のうち4000人以上をAI人財として強化する。ベンダーやパートナーとの連携を深め、人財育成を加速し、最新技術を習得してお客さまを支援する。
ソリューションでは、以前から強い金融に加え、製造やデータセンター関連、中堅・中小企業向けのSaaS型ビジネス支援などに力を入れる。
新たなブランドメッセージ「デジタルで導け。三菱電機を、そして世界を。」も策定した。今後は「デジタルで貢献する企業」として、対外的な発信を積極的に増やしていく。







