2026.09.03 今年こそ最高賞の授与あるか 田中貴金属の研究助成金 24・25年度は該当者なし

 田中貴金属記念財団は、2026年度の「貴金属に関わる研究助成金」の研究テーマを9月1日~11月30日に募集する。
上限1000万円の「Umekichi Tanaka Award」をはじめ、同300万円の「Ichiro Tanaka Award」、同100万円の「Junichiro Tanaka Award」、同50万円の「HIRAMEKI Award」「KIRAMEKI Award」の5賞を設け、受賞者に総額2000万円の助成金を授与する。

 募集対象は日本国内の大学、大学院、高等専門学校、国公立またはそれに準じる研究機関に勤務している人。日本国内の研究機関に所属していれば活動拠点は国内、海外を問わない。「KIRAMEKI Award」は4月1日時点で37歳以下の年齢制限を設ける。田中貴金属記念財団の公式サイトから申し込みを受け付ける。

 応募条件は白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの貴金属を利用するか、またはそれらに応用でき、持続可能な未来に貢献する新研究、開発。次の3条件のいずれかを満たす必要がある。

・貴金属に関わる新しい技術(新規材料、加工方法、プロセス開発など)であること
・製品開発に革新的な進化をもたらす研究(新規機能、プロセス開発、計算科学など)であること
・貴金属を利用した、新しい製品の研究・開発であること

 他の材料メーカーと共同開発を実施しているものは明記が必要。既に製品化、実用化、または予定のものは対象外だ。

 主要賞は貴金属の工業利用、国際連携、事業領域の拡大など、田中貴金属の発展を支えてきた歩みを象徴する名称を冠し、特にUmekichi Tanaka Awardは田中貴金属グループの創業者、田中梅吉氏にちなむ。23年度に九州大学の金谷晴一教授が電磁波遮蔽機能付ボンディングワイヤーに関する研究で受賞して以降、24年度、25年度は「該当者なし」が続いた。

 26年度について同財団は「Umekichi Tanaka Awardは、創業者・田中梅吉の挑戦精神を象徴する賞。既存技術の延長にとどまらず、貴金属の新たな可能性を切り拓き、将来の社会や産業に大きな変革をもたらす可能性を秘めた、独創的で挑戦的な研究との出会いを期待する」とした。