2026.09.21 【電子部品メーカー・商社/ASEAN拠点特集】カナデン 3拠点軸にASEAN事業を拡大 インド開拓、東アジア連携で相乗効果
カナデンは、ASEANではシンガポール、タイ、ベトナムの3拠点を軸に、日系企業への拡販を進め、インドにも事業を広げている。峯村潤・事業統括室海外事業推進部長は、ASEANを「海外比率倍増を目指す上での重要戦略エリア」と位置付ける。上半期は、3拠点とも好調で、増収・増益を目指す。
シンガポール拠点は、OA需要を追い風に域内向け半導体流通が伸び、Wi-Fiモジュールも好調で、通期目標達成も視野に入る。
タイ拠点は、FA、ビル設備、半導体の3事業を手がけ、これら3事業部門から独立した技術エンジニア組織が横断的な連携を担う。2年がかりの日系食品工場への提案が実を結んだ。監視制御システム(SCADA)も伸び、空調営業から電力監視システムを受注するなど提案の幅を広げている。
同拠点では、データセンター(DC)向け商談も活発だ。DC新設には電力供給の課題があるが、進行する建設案件は多い。大手IT企業を顧客に持つDC事業者に対して、これまで接点のなかった日系メーカー複数社の商材を取りまとめている。具体的には、SCADA、モーター、電源、サーバーラックなどを一括提案して販売につなげている。
同国の自動車市場では日系メーカーが苦戦中だが、同社はタイヤメーカーなど幅広い業界と取引があるため影響を受けにくく、安定した経営基盤を維持している。
ベトナム拠点は、韓国系半導体関連企業の活況を受け、FAが好調に推移する。
インド拠点では、ITや装置請負、ドライブビジネス(モーターなどの駆動系制御)を軸に本格的な事業展開を図っている。また、現地人材を補強し、半導体・デバイス関連事業の拡大も進めている。
日本、中国などの東アジアとASEANを連携させた「グローバル一体経営」を進める。上海や香港で現地サプライヤーを開拓して「地産地消」ビジネスを展開し、日本と情報を共有して相互のソリューションを提案。東アジアで獲得した商材をASEANへ横展開するネットワーク力は、日本で開発・設計し、中国やASEANで量産する大型案件の獲得にもつながる。地域間の相乗効果を最大化し、高収益なキーパーツ・ソリューション事業の拡大を目指す。










