2026.09.25 「テレさんぽで歩かれた人気景色ランキング」、1位は富士山 パナソニックが利用者アンケート
「テレさんぽ」累計2800 万歩の利用データを分析
パナソニックは、屋内で景色を楽しみながら足踏み運動ができる「テレさんぽ」で得られた累計2800万歩を超える利用データを活用し、「テレさんぽで歩かれた人気景色ランキング」をまとめた。
利用回数が多かったコースを集計したところ、富士山が1位となり、松島(2位)・天橋立(3位)・宮島(7位)と日本三景も上位に入った。
上位には、人生の中で訪れた思い出の場所や一度は訪れてみたい絶景が多く並ぶ結果になったという。
特に富士山の「ご来光と山頂付近コース」は、体力的な理由から訪れることが難しくなった場所を疑似体験できる点が人気を集めている。
2025年に開催された大阪・関西万博のコースも上位にランクインするなど、過去の思い出の場所に加え、その時々の話題のスポットを楽しみたいというニーズもうかがえる結果となった。
介護施設では、「昔ここへ旅行に行ったことがある」「家族で訪れたことを思い出した」といった会話が自然と生まれるケースもあり、景色が利用者同士の交流のきっかけにもなっている。
年齢を重ねると、外出や運動の機会が減り、人と話す時間も少なくなりがちで、心身の活力(筋力・気力・人とのつながり)低下にもつながる。
要介護に至る前段階の状態を「フレイル」と呼び、日本では高齢化が進む中、フレイルに該当する人の割合は、65歳以上で7.4%、80歳以上では20.4%にのぼるとされ(国立長寿医療研究センターまとめ)、早期の予防が課題となっている。
フレイルは、適切な運動と人との交流が重要とされ、その実践のカギとなるのが「歩く・話す・つながる」。
一方、高齢になるにつれて外出機会や人との交流機会が減少し、身体活動量の低下を招きやすいことが指摘されている。
国内外280超の景色を「歩く」
「テレさんぽ」は、国内外の280を超える観光地や街並みの映像に合わせて、足踏み運動を楽しめるサービス。歩く動きに合わせて映像が進み、足を止めると映像も停止するため、実際にその場所を散策しているような臨場感を味わえる。
また、立った状態だけでなく座った状態でも利用できるため、身体状況に合わせて無理なく運動できることも特長となっている。
現在、介護施設や自治体などで導入が進んでおり、運動機会の創出だけでなく、利用者同士やスタッフとのコミュニケーションを促すツールとしても活用されている。
自治体との実証実験では、延べ682件のアンケートを実施した。利用者の71.6%が「映像を見ながらの運動は楽しかった」と回答。「もっとテレさんぽを使ってみたい」と答えた人も67.7%にのぼり、楽しみながら運動を継続したいという意欲につながっていることがうかがえる。
フレイル予防が重要となる50~64歳の利用者からも高い評価を得ているほか、導入施設からは、コミュニケーションの促進や見守りのしやすさなど、現場ならではのメリットを評価する声が寄せられている。
人手不足が課題となる介護現場では、スタッフが付きっきりにならずに利用者の運動機会の創出と見守りを両立できる点も評価されている。
利用者が自分のペースで運動を続けられ、スタッフも同じ景色を楽しみながら声をかけ合うことで、フロア全体が明るい雰囲気になるといった様子も見られるという。
テレさんぽは、介護・医療現場の声をもとに24年12月に誕生した、屋内エンターテインメント運動サービス。映像を見ながら足踏み運動で旅行気分を楽しめ、運動の習慣化とコミュニケーションを促進する。
介護テクノロジーの一つとして、25年には日本国際博覧会(大阪・関西万博)で厚生労働省の「介護ロボット等テクノロジーの普及」に期間限定出展。26年4 月にはハワイやパリなど海外コースも追加し、現在は約280コースを提供するなど、進化を続けている。










