2020.07.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】マクニカ最先端の商材を技術的付加価値加え提供

原 社長

 マクニカは最先端の半導体や電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供する。また、近年は、AI(人工知能)、IoT関連の取り組みを強化し、スマートファクトリー、自動運転、サービスロボット、ヘルスケアなど幅広いソリューションを展開している。

 半導体事業は、単体に加え、それを応用したハード・ソフトウエア等を組み合わせたトータルソリューションを提供。デジタル化を目指すあらゆる分野のお客の課題解決・アイディアの実現に対し、商品企画、部品選定から、ハード・ソフトウエアの仕様化、設計・開発・量産、ネットワーク構築まで支援する「ものづくりコンサルティング」を展開する。さらには、自動化・リモート・非接触等の感染症対策ソリューションの提供にも積極的に取り組んでいる。

 ネットワーク事業は、サイバー攻撃などの「外部脅威の検知・防御」に加え、「内部の運用・監視」までセキュリティの領域を広げ、従来の強みと新たなデジタル技術を活用したBCP対策や感情解析AI・ビッグデータ分析等のリモートワーク向けDXソリューションも展開していく。

 AI関連は、関係会社化したクラウドアナリティクス社の海外での豊富な経験とリソースを自社サービスに融合し、フルカスタマイズのAIサービスをクラウドで提供する。

 スマートファクトリー関連は、これまでに培った知見、サービス、テクノロジーを体系化し、モジュール化した「Digital Synergy Factory.macnica.ai」の提供を開始した。センシングからデータ分析、エッジコンピューティング、AI学習・推論・可視化に至るシステム構築までをワンストップで対応する。

 自動運転関連は、完全自律走行型の自動運転シャトルバス「NAVYA」を加え、自治体としては初めて茨城県の境町に導入した。

 原一将社長は「今期から、マクニカと富士エレクトロニクスが完全統合し、社内カンパニーの再編も実施する事で、半導体事業基盤の強化と最適化を図り、グループ資源の最大活用による成長戦略と新規付加価値戦略を更に加速していく。今後は、『Co.Tomorrowing』をスローガンに、最先端のテクノロジーとインテリジェンスをつなぎ、来たる今後のニューノーマル時代を踏まえ、社会課題を解決できるサービス・ソリューションを提供する存在として、未来社会の発展に貢献する企業を目指していきたい」としている。