2020.07.21 【家電総合特集】レコーダ4K対応を拡充、多彩な録画機能など訴求

4K対応や多彩な録画機能などを前面にレコーダの提案にも力が入る

4Kテレビの販売の伸びとともに、4K対応レコーダも注目されてきている。18年12月からスタートした新4K8K衛星放送により、視聴できる4Kのコンテンツも充実してきた。この一年で録画ができる4K放送が一気に増えたため、4Kを多チャンネル同時録画できるブルーレイディスク(BD)レコーダも主要メーカーから発売されてきている。

 これまでの4Kコンテンツはインターネット接続によるVOD(ビデオオンデマンド)やインターネットTV、ケーブルテレビなどが中心だったが18年12月からスタートした新4K8K衛星放送はVODなどと違って録画ができるため、高精細な映像をいつでも簡単に楽しめるようになった。

 4Kテレビの録画機能も充実しているが、専用機となる4Kレコーダを使った多彩な録画機能は、4Kコンテンツをより身近なものにする。

[[多ch同時録画]] 主要各社は4K対応のレコーダを増やしており、パナソニックが新4Kチューナ内蔵のレコーダを用意しているほか、シャープやソニーも4Kチューナ内蔵のレコーダを発売している。最新のレコーダはテレビ開発で培ったノウハウが組み込まれ、あらゆるコンテンツを4K品質で再現する超解像技術や多彩な録画機能を持っている。複数チャンネルを4Kで同時録画できる製品も多い。

 主要各社のレコーダを見るとパナソニックは、4K衛星放送も含めて丸ごと録画できる全自動ディーガをはじめ、新4Kチューナ内蔵のディーガなど製品群を豊富にそろえる。新4K衛星放送も同時録画できるなど、様々なコンテンツがすぐに楽しめる。

 ソニーは4K放送の2番組同時録画に対応し、4K2番組とハイビジョン放送が同時録画できる特徴がある。

 シャープは4K放送の2番組同時録画ができる4Kレコーダをはじめ、地上デジタルハイビジョンなどを複数同時録画できるブルーレイレコーダなど豊富にそろえる。映像処理エンジンもこだわりあらゆる映像を4K品質で再現する。

 東芝映像ソリューションは4K対応のウルトラHDブルーレイに対応するレコーダに加え、新4K衛星放送チューナを2基搭載したレグザハードディスクレコーダなどを展開している。

 時間の重なった2番組を同時録画できる特徴があり、4Kチューナがつかない4K対応テレビユーザーなどへも訴求している。丸ごと放送番組を録画するタイムシフトマシン対応モデルや、時短で視聴できるモデルなどで録画番組の新しい楽しみ方を訴求している。

[[ネットで番組検索]] 最新のレコーダはインターネット接続で番組を探しやすくしたり、スマートフォンで録画番組を視聴したりできる。こうした多彩なコンテンツの楽しみ方も専用レコーダならではのもので、各社は4Kテレビとともに訴求していく計画だ。

 レコーダの市場は大きく伸びる市場ではないものの4K対応は確実に進んでおり、今後も4Kをキーワードに市場は拡大していくとみられる。