2020.07.28 頭外定位技術を採用ビクターがワイヤレスシアターシステム

「XP-EXT1」

 JVCケンウッドは、ビクターブランドから、同社独自の頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載したワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」を8月上旬から発売する。価格はオープン、市場想定価格(税別)は10万円前後。

 頭外定位音場処理技術「EXOFIELD」(17年3月14日発表)は、ヘッドホンリスニングでもスピーカで聴いているかのような音場を再現し、従来にない革新的な音場再生技術として高い評価を得ている。「EXOFIELD」を商品化した音場特性カスタムサービス「WiZMUSIC(ウィズミュージック)」(17年5月11日発表)は、各ユーザーに最適な自分だけの頭外定位音場を提供してきた。

 一方、「Dolby Atmos」や「DTS:X」などの本格的なサラウンド仕様の再生ソフトウエアや、ストリーミング配信の普及に伴い、自宅でも立体音場でコンテンツを楽しみたいユーザーが増加している。そこで同社は、ビクターブランドの「誇りと探究心」を持ち「時代をつくる」という理念の下、新たな映像と音楽の楽しみ方を提案するシアターシステムとして、「EXOFIELD THEATER」を投入する。

 同機は、従来のスピーカ音源に加えて、新たにマルチチャンネル音源の再生に対応した「EXOFIELD」を搭載。本格的なマルチチャンネルスピーカシステムを組むことなく、時間や音量を気にせず、リアルな定位感で映画や音楽・スポーツなどの好みのコンテンツを楽しめる。

 また、ヘッドホン部に内蔵したマイクで個人特性を測定し、アプリケーション内のデータベースから最適なデータを抽出・生成することで、従来は専用のオーディオルームで行っていた個人特性の測定が自宅で簡単に行える。

 同社は同機を、自宅にいながら映画館やライブ会場、スタジアムにいるような立体音場を体験でき、おうち時間を豊かにするパーソナルなシアターシステムとして提案する。