2020.07.31 【中国・四国版】家電販社の取り組み東芝コンシューママーケティング中四国支社
町川 支社長
「ウィズコロナ」視野に積極策
2020年は効率化を図るため、1月に組織変更を実施した。地域店と量販店それぞれの責任者を設け、支店も量販店支店と地域店支店に分けて10支店を7支店に統廃合した。これにより、企業特性に合わせた提案が行えるようになり、また成功事例の横展開もスピードをもって行えるようになった。
新型コロナ感染拡大の影響で5月に予定していた新商品内覧会は中止し、ウィズコロナ環境下の「ニューノーマル(新しい日常)」への対応を目指した試みとして、オンラインや動画を積極活用している。
例えば、新商品知識を深めていただくために事業部の技術担当者が説明するオリジナル動画を作成。QRコード付きの小冊子にして販売店に持参し、営業が実施する勉強会を補完している。
また、お客さま向けにも動画を作成してQRコード付きPOPを東芝ストアで展示。お客さまがQRコードを読み込むと動画を視聴でき、安心して新商品を知ることができるようになった。
地域店の生活展も〝3密〟を防ぐことを重視して中止した。これを補う施策として「夏の特別大感謝祭」を実施した。
DMは、外出自粛で家におられるお客さまに楽しんで見ていただくために通常の商品チラシとは趣を変え、一つ一つの商品を大きく分かりやすく掲載。さらに成約記念品や抽選会も入れたA4冊子型とした。この企画は東芝ストアからも好評を得て、昨年の夏生活展以上のDMを配布していただき、その結果、4-6月の売上げも前年並みで推移することができた。
また、生活展会場ならではの施策だった調理実演の代替としては、Zoomを利用した「リモート実演」を実施した。
個展開催時に事業部でレンジ実演を行い、店頭ではPCとテレビを接続して、お客さまにもリアルタイムで見ていただき、高級レンジの良さを納得いただくことで商談の後押しとなった。
後半戦はオンラインや動画の活用がさらに成果につながるよう改良を加え、提案数も増加させる。家庭の無線LAN普及に伴い増加している「家電もスマートフォンで操作したい」という需要に応えるため、専用アプリケーション「IoLIFE(アイオーライフ)」の提案も本格的にスタートさせていく。
「ウィズコロナ」を視野に入れ、お客さまの生活がどう変わるか動向を注視しながらも、前向き、かつ積極的に施策を打つことで成長につなげていきたい。