2020.08.19 【コネクタ特集】七星科学研究所カスタム品事業をより強化する
七星科学研究所は、産業用丸型コネクタを主力とするコネクタメーカー。顧客第一の製品作りをモットーに、電源用から信号用多極・高圧大電流など多彩な製品をそろえる。ケーブルハーネスにも注力し、あらゆるタイプのケーブルアセンブリに対応、ユーザーから高い評価を得ている。
同社は、USB2.0(Aタイプ・メス)防水コネクタ「UNJWシリーズ」を19年から販売開始している。同シリーズは、USB2..0の「ハイスピードモード」(転送速度480メガbps)に対応する。USB2.0で規定されたケーブル電気特性を満たしているため、USB2.0の機器を接続可能。さらに、同製品のラインアップ拡充として、「USB2.0(Bタイプ)防水コネクタ」も開発中。
耐圧防爆コネクタ「EPCシリーズ」は、防爆エリアの電気機器接続用に開発したもので、防爆規格はコネクタとしての最高レベルの防爆等級「Exd Ⅱ BT4」を取得済み。JIS圧着コンタクト採用で結線作業が容易に行える。
「PLWシリーズ」は、屋外照明用電源設備や各種電源設備用に開発した小型樹脂防水コネクタ。PSE規格認定品。
同社は19年後半に高性能な3Dプリンタを導入した。カスタム品の販売強化を目的としたもので、顧客へのスピーディな形状提案、擦り合わせのスピードアップなどにつなげている。将来的には3Dメタルプリンタの導入も検討する。
20年はハーネス品の販売拡大を図るとともに、カスタム品事業をより強化していく方針だ。