2020.11.02 【NHK技研90周年特集】開発と放送現場を支える有力企業・団体 NHKテクノロジーズ 大橋一三社長
大橋 社長
開発とセキュリティ一元化 デジタル開発本部新設
NHK放送技術研究所設立90周年おめでとうございます。放送分野において常に時代を切り開く技術開発を続け、豊かな放送文化の形成に貢献してきた、そのたゆまぬ努力に改めて敬意を表します。新たな時代、新たなメディア環境においても、引き続き先導的役割を担われることを祈念いたします。
さてNHKテクノロジーズは、放送やメディアに関する最先端・高品質な技術を提供し続ける「第一級の総合技術集団」を目指し、19年4月、NHKグループの二つの技術会社が経営統合して誕生しました。
統合によって、番組制作からコンテンツの送出、情報システムの維持管理、放送電波の送受信環境整備、放送設備の整備保守、さらには情報セキュリティ支援に至るまで、およそ放送に関わるほぼ全ての技術業務を1社でカバーするようになりました。
統合2年目の今年度は、IT分野における開発機能と情報セキュリティ機能の一元化を図ることを目的に、新たに「デジタル開発本部」を新設しました。
放送・メディアに関する技術をワンストップで提供できる強みにさらに磨きをかけ、激変するメディア社会にあってもIPやデジタル技術の活用によって、より豊かな社会に貢献するための技術開発に積極的に挑戦していきます。
また、新型コロナウイルス感染症との戦いが続く中、多様で、より効率的に、より創造的に業務遂行ができる新しい働き方の確立も目指します。これにより、「公共メディア」へと進化するNHKを支え、いかなるときにも「視聴者の皆さまに質の高いコンテンツや情報を確実にお届けする」、その使命を確実に果たしてまいります。
さらに、NHKグループならではの質の高い技術力で、メディア社会の進展や地域情報社会に貢献し、その文化創造の一助となるよう、さらなる役割を担っていく覚悟です。
引き続き高いレベルのコーポレートガバナンスを実現し、これまで以上に皆さまから信頼され、愛される会社を目指し、全社員一丸となって統合2年目の事業運営に挑戦していきます。