2019.10.04 産総研など 液晶と高分子の複合材料開発 太陽光の透過光量や温度に応じ自律制御

 産業技術総合研究所(産総研)は、神戸市立工業高等専門学校、大阪有機化学工業と共同で、液晶と高分子の複合材料を開発した。2枚のガラス基板の間隙に混合原料を満たし硬化させて作ることができ、構造が単純かつ作製が容易なため、調光ガラスなどへの応用が可能。温度の変化で透明度が切り替わり(低温で透明、高温で白濁)、同時に光の前方散乱強度が変化する性質を持つ。これにより、近赤外領域を含む光の全透過量を可逆的に20%以上変えることができる。

...  (つづく)