2021.03.12 シミュレーテッド分岐マシンで成果東芝、チップ増設で速度と規模が向上

FPGAチップを8枚接続したシミュレーテッド分岐マシン(提供=東芝)

 東芝は、膨大な選択肢から最適な組み合わせを選び出す「組み合わせ最適化問題」を解く「シミュレーテッド分岐マシン」の計算速度と規模の両方を向上させる技術を世界に先駆けて開発したと発表した。膨大な銘柄を扱う金融取引や複数のロボットを協調制御する取り組みなどに応用できる成果として注目を集めそうだ。

 今回開発したのは「スケールアウト(分散協調)」と呼ぶ技術。半導体チップの一種「FPGA(書き換え可能な集積回路)」を複数接続し、各チップ...  (つづく)