2021.07.09 ビックカメラ 21年8月期第3四半期連結決算コジマの増販やネット通販の伸長で増収増益

 ビックカメラが9日に発表した2021年8月期第3四半期(20年9月~21年5月)連結決算は、郊外型中心のコジマの増販やネット通販の伸長が業績を支え、増収増益となった。

 売上高は前年同期比2.5%増の6364億3400万円、営業利益は2倍の161億6200万円、経常利益は1.8倍の184億1800万円、四半期純利益は1.3倍の87億8000万円となった。ビック単体の利益回復やコジマ以外の子会社も順調であることが利益を底上げした。

 空港内店舗などで一部休業しているが、感染症対策を徹底しながら営業を継続。都市型のビック店舗では昼間の人口減少や都市部を避ける傾向、インバウンド需要の消滅などで販売は低迷したが、コジマは、在宅勤務などで商圏内の昼間人口が増加したことで販売を伸ばした。

 コジマの業績は好調だ。売上高は前年同期比11%増の2249億2900万円、営業利益はほぼ倍増の67億5400万円、経常利益は1.9倍の67億7600万円、四半期純利益は1.9倍の43億4700万円となった。4月にはネット通販サイト「コジマネット」をリニューアルし、店舗と販促を連動させるなど、より購買につながる仕掛けを導入。ビックのネット通販も伸びており、ネット通販は全体で19%伸びた。

 店舗展開では、「ビックカメラ アミュプラザくまもと店」(熊本市西区)と「コジマ×ビックカメラ イオンタウン茨木太田店」(大阪府茨木市)を3月に開店するなど、商業施設への出店を進めている。