2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】Dynabook 覚道清文社長兼CEO
覚道 社長兼CEO
文教市場やテレワーク関連を強化
新型コロナウイルスの感染再拡大など経済環境は不透明だが、生活様式もニューノーマル(新しい日常)が定着しつつある。テレワーク、遠隔医療、行政、文教も含めICTの需要拡大が続く。特にモバイルパソコン(PC)が、前年比30%以上の高い伸びを続けている。
当社のノートPC販売は、1~3月がGIGAスクール需要で大きな伸びとなり、GIGAスクール市場で10%以上のシェアを確保できた。21年度はこうした実績をベースに、アカウント管理ソリューションなど文教市場を対象としたソリューションをさらに強化する。一方、企業向けもテレワーク需要に加え、通常のICT需要が戻りつつある。ニューノーマルに対応したクラウド回りのソリューションを拡充していく。
テレワーク環境導入が必須となる中、従来のオンプレミス環境から、クラウド環境への移行を検討する企業が増えている。新たにPCの稼働状況などをリアルタイムで可視化できる「かんたんテレワーク スターターパック」を提供開始した。
また、モバイル エッジ コンピューティングデバイスの提供により、テレワーク、オフィスだけでない作業現場の支援などにも力を入れている。
今年1月にシャープのシステムソリューション会社AIoTCloudを子会社化した。AIoTCloudは、技術力を強みとしている。同社の商材を当社が販売するとともに、当社のソリューション開発などコラボレーションを強化し、ソリューションサービスの拡充につなげる。
当社は「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」を企業ビジョンとして掲げ、ハードとソリューションで、ニューノーマル時代に求められる場所や時間に縛られない新しいライフスタイルの提供に力を入れている。
市場環境は不透明だが、リモート環境などニューノーマルが定着し、社会全体のDXも進展する。真のコンピューティング、ユーザー視点の新しい付加価値・サービスを提供する企業として、成長を目指していく。