2019.11.15 Siナノ粒子で高出力実現 NIMSが全固体電池用負極電極体を作製

 物質・材料研究機構(NIMS)は、市販のシリコン(Si)ナノ粒子を用いてスプレー塗工法で作製したSiナノ粒子電極体が、全固体電池中で高い出力特性およびサイクル特性を示すことを見いだした。安全で高い信頼性を持つ全固体リチウム二次電池の高容量化への貢献が期待される。

 Siは負極材としての理論容量密度が4200mAh/グラムであり、この値は現行の黒鉛と比較すると約11倍と非常に大きいため、例えば電気自動車(EV)用電池の負極として...  (つづく)