2021.10.01 ヤマダのネット銀行、店舗との連携を加速ポイントプログラム始動

口座開設者には、毎月の利用状況に応じてヤマダポイントを進呈(ヤマダネオバンクHPから)

 ヤマダホールディングス(HD)は、金融子会社ヤマダファイナンスサービスを通じて提供しているネット銀行「ヤマダNEOBANK(ネオバンク)」の利用促進を狙ったポイントプログラムを1日、開始した。ローンや給与受け取りなどヤマダネオバンクを利用することで、全国のヤマダ店舗で使えるポイントが毎月最大250ポイントもらえる。

 今回、継続利用による利点を打ち出すために、ポイントプログラムを用意。ローンの利用で100ポイントや、デビットカードを使いヤマダ店舗で税込み5000円以上購入すると100ポイントなど、一定の利用により毎月ポイントがもらえる仕組みを整えた。

 ヤマダHD経営企画室は「(使っている)銀行を変えるのは簡単ではない。そのきっかけにはキャンペーンなどの施策が必要」と狙いを話す。

 9月30日までは、新規の口座開設で、総額1億円相当を還元するキャンペーンを実施。ヤマダが提供するクレジットカード「LABIカード」の加入や給与受け取り、リフォームローンなどを合わせると、最大1万3500円相当のヤマダポイントをプレゼントする施策を打ってきた。積極的な販促も功を奏し、「口座は順調に増えている」(ヤマダHD)という。

 ヤマダHDは昨年10月、住信SBIネット銀行(東京都港区、円山法昭社長)との協業を発表。パートナー企業が銀行機能を提供できるようになる住信SBIの「ネオバンク」を利用し、総合的な金融サービスの確立を目指していた。

 今年7月にヤマダネオバンクを立ち上げ、金融サービスの提供を開始。店舗ではチラシ配布やPOPなどでヤマダネオバンクの認知度を高める活動も進めてきた。

 申し込みから最短3分で口座を開設できるスピードや、スマートフォンの専用アプリケーション上で銀行取引が完結する使い勝手、全国のセブン銀行やローソン銀行でアプリを使って入出金可能(月5回までATM手数料無料)など、高い利便性とヤマダ店舗で使えるポイントとの連携で、口座数を増やしているようだ。