2019.11.20 トライオード 自然な聴き心地再現の「頭外定位」ヘッドホン

真空管アンプとの相性がよい「頭外定位」ヘッドホンのデモ

「クロスゾーン」ブランドの〝頭外定位〟ヘッドホンを取り扱うトライオードは、「提案を始めてから3年、聴き心地の自然さがかなり認知されてきた」(山崎順一社長)と意を強くしている。 クロスゾーンのヘッドホンは16年に発売した「CZ-1」(25万円)と、今年3月に発売した購入しやすい価格の「CZ-10」(9万円)を加えた2モデル体制で推進している。 ヘッドホン/イヤホンは基本的に再生音が頭の中で聴こえる〝頭内定位〟であるのに対し、「CZ-1/10」は頭外へ広がる音と音場の開放感により、音楽ソースを選ばない自然な聴き心地を再現する頭外定位であるのが特徴。 「頭内定位では音楽ソフト制作者の意図を正しく再現できない」との課題を掲げ、「ART」(アコースティック・リソナンス・テクノロジー)という独自技術で問題を低減したのがクロスゾーンの密閉型ダイナミックステレオヘッドホン。岡谷工場(長野県)で組み立て・調整を行い、品質には万全を期しているという。 「聴き心地の自然さ」を再現するARTは、全てをデジタル信号処理ではなく、純アコースティックな手法で達成した技術。2、3日に東京・中野サンプラザで開催された「ヘッドフォン祭」では、トライオードブースで試聴を中心に「CZ-1/10」を詳しく紹介した。 山崎社長は「若い人たちの関心を集めている。新製品CZ-10を発売以来、売れ足が速くなってきた。トライオードの真空管アンプとの相性が良く相乗効果を上げている」と話している。