2021.11.02 バイオベンチャーのユーグレナサステナブル・ジャパン・アワードで大賞

公募などによる選定で初の受賞

 バイオベンチャーのユーグレナは、先進的で持続可能な活動に取り組む企業などを表彰する「Sustainable Japan Award(サステナブル・ジャパン・アワード)2021」で、最高位となる大賞を受賞したと発表した。「気候変動の具体的解決策」(選考委員)となるバイオ燃料の開発などが評価された。名称変更などで衣替えした同賞としては初めての大賞。

 同賞は2019年に創設され、国内で最も古い英字紙を発行するジャパンタイムズ(東京都千代田区)のグループ、ジャパンタイムズキューブ(同)が主催する。3回目となった今回から名称が変更され、最高位を大賞とし、企業などから一団体を選ぶようになった。候補者を公募で募ることも始め、全体で約60件の応募があった。

 ユーグレナは藻の一種のミドリムシから抽出した油脂などを原料とするバイオ燃料を開発。「カーボンニュートラル」とされ、車両などの内燃機関にそのまま使用できる。6月には小型の航空機のフライトにも成功した。

 また、同社ではミドリムシを活用した豊富な栄養素が詰まったクッキーを、バングラデシュの主にスラム街の子どもたちに無償配布する活動を続けている。ユーグレナの「創業の理由となった」(コーポレートコミュニケーション課)取り組みであり、こうした点も選考委員による受賞理由に挙げられた。