2021.11.09 【電波時評】問われるリアルとバーチャルのバランス感覚

 インターネット上に構築した3次元の仮想空間「メタバース」にアバター(分身)となって入り込み他者と交流する--。そんなサービスの可能性に、国内外から熱い視線が注がれている。一方、心の通うコミュニティーの希薄化を指摘する声も少なくなく、リアルとバーチャルのバランスについて考え直す課題も突き付けられている。

 「インターネットの次」と期待されるメタバースを巡る技術開発競争が激化しつつある。火付け役は、メタバースに事業の軸足を移すと表...  (つづく)