2019.12.06 【SMD/基板内蔵部品特集】スミダコーポレーション コイル類のSMD化推進へ モバイルなど成長戦略を展開

メタル系パワーインダクタ

 スミダコーポレーションは、部品実装のSMT化が定着化している中で、コイル類のSMD化を推進。新製品開発は、SMDタイプでの用途への最適化に取り組んでいる。同社は、モバイル、インダストリ、コンシューマの3分野に向けて成長戦略を展開している。

 コンシューマ向けでは、メタル系パワーインダクタとして、「CDMCシリーズ」に「104CDMCD/DS」「0315CDMCC/DS」「0320CDMCC/DS」を新たにラインアップした。

 104CDMCD/DSは、11.5×10.3×4ミリメートルサイズの小型で閉磁型。インダクタンスは0.19-10μHをカバー。0315CDMCC/DS(厚み1.5ミリメートル)、0320CDMCC/DS(同2ミリメートル)は、いずれも3.7×3.4ミリメートルサイズ。高い電気的特性と磁気シールドを実現し、可聴ノイズの低減化、低背化、大電流性能を向上した。どちらも閉磁型。

 フェライト系では、新たに低直流抵抗で高効率の「CDB80D62B」、大電流、低DCRを特徴とする「CDPH79D72」を相次いで開発し量産を開始した。

 CDB80D62Bは、ほかの「CDBシリーズ」と同様にSMDタイプで閉磁構造を持つ低損失のフェライトコアで構成され、0.47mΩと低DCRで高効率化を図った製品となる。フェライトドラムコア構造で、サイズは22.2×8.2×6.6ミリメートル。インダクタンスは0.23μH。

 一方、CDPH79D72は、大電流、低DCRを特徴としたパワーインダクタとして開発された。

 コアはバーコア(Mn系)とPOTコア(Ni系)の異種金属で構成されたフェライトドラムコア構造で、大電流化と漏えい磁束の低減に寄与する。サイズは8.8×8.2×7.5ミリメートル。インダクタンスは2.2μH(DCR4.6mΩ)と6.8μH(同22.5mΩ)。

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