2022.02.28 「第4回晝馬輝夫光科学賞」受賞者決定光科技研振興財団
村山氏
光科学技術研究振興財団(理事長=晝馬明・浜松ホトニクス代表取締役社長)は、独自に独創的な研究業績を上げ、日本の光科学の基礎研究や光科学技術の発展に貢献したと認められる研究者を顕彰する「第4回晝馬輝夫光科学賞」の受賞者と、「令和3年度研究助成」の入選者を決定した。贈呈式は3月3日、浜松市内のホテルで開催する。
同財団の設立発起人で浜松ホトニクスの晝馬輝夫創業者は、光科学技術の重要性をいち早く見抜き、多様な光検出器などを提唱、実現することで光科学技術分野の発展に貢献した。
同財団は、その功績を記念した晝馬輝夫光科学賞を創設し、秀でた研究者を顕彰するとともに、募集テーマに沿った研究に資金を助成する研究助成事業を行っている。
第4回晝馬輝夫光科学賞は11人の候補者の中から、理化学研究所脳神経科学研究センター触知覚生理学研究チーム・村山正宜チームリーダーに決定した。
村山氏は脳機能のメカニズムを解明するため、国内の研究機関・大学・企業と連携し、広視野、高解像度、高速撮像、高感度、無収差を同時に満たす、世界最先端の2光子顕微鏡(近赤外超短パルスレーザーを用いることで、生体深部にある蛍光分子を観察できる顕微鏡)を開発。この顕微鏡を用いた脳組織の情報処理の効率が、極めて高いスモールワールドネットワークを形成していることを解明した。
「令和3年度研究助成」の入選者36人も決定した。贈呈式では、村山氏の受賞講演や令和元年度研究助成の成果報告講演(オンライン)を開催する。