2022.03.01 【LED照明総合特集】東芝ライテック除菌脱臭機「UVish」強化
ラインアップの拡充も検討する除菌脱臭機「UVish」
カメラ付きLED活用の新サービス開始
東芝ライテックは、紫外線事業の拡大に向け、深紫外線LEDと光触媒フィルターを使った除菌脱臭機「UVish(ユービッシュ)」の販売を強化する。また、カメラ付きLED照明「ViewLED(ビューレッド)」を活用した新サービスで、需要の掘り起こしも目指す。
同社は2022年度を「UV(紫外線)拡大元年」と位置付けている。
ユービッシュに加え、有人環境でも照射できる、ウシオ電機の222ナノメートル紫外線技術を用いた「UVee(ユービー)」も展開。ユービーは照明器具のような外観も特長で、オフィスや学校、市役所などへの導入が進んでいる。
UV事業の拡大を目指し、21年度に専門の推進部を組織したほか、今年に入ってから主力生産拠点の鹿沼工場(栃木県鹿沼市)でユービッシュの生産も始めた。8畳相当の広さに対応する据え置き型のユービッシュは、より広いエリアに対応する大型品の製品化も検討している。
同時に、LED照明ではIoT技術を生かしたサービスの提供にも乗りだした。
同社は、カメラとLED照明を融合したビューレッドを製品化し、高天井用タイプとベース照明タイプをラインアップしている。
第1弾として20年11月、ビューレッドを活用した、工場内における「安全アラートサービス」の提供をスタート。昨年11月には、それに続く新サービスとして「人流分析サービス」も始めた。
天井設置というLED照明の利点を生かし、人工知能(AI)で人の動きを解析して、座標データとして取得。その情報を画像上に軌跡として描画することができる。人の動きを映像としてクラウド上で遠隔閲覧・録画・管理できるだけでなく、任意の時間帯の人の軌跡なども数値化・可視化が可能だ。