2022.03.30 鉄芯型MCカートリッジオーテクがフラッグシップモデル投入

MCカートリッジ「AT-ART20」の使用イメージ

 オーディオテクニカは、同社が持つカートリッジの技術と長年培われたノウハウを駆使し、アナログを深く楽しめるMCカートリッジ「AT-ART20」を4月15日に発売する。価格(税込み)は33万円。

 同社はカートリッジの製造・販売からスタートし、半世紀以上の歴史を持つ音響機器メーカー。音楽の聴き方が時代とともに変わっても、アナログオーディオを愛するユーザーのため、そしてアナログオーディオの魅力を伝え続けるため、創業以来ずっとカートリッジを作り続けてきた。

 長い歴史の中で培われてきた技術を生かしたハイエンドモデルから、手軽に楽しみたいユーザーに向けたエントリーモデルまで幅広いラインアップを展開している。

 その中でも、Audio-Technica Reference Transducerの略称である「ART」を型番に冠したモデルは、高音質で高品位、同社を代表する特別な意味を持つ製品ばかりだ。新製品のAT-ART20も同シリーズのラインアップとして、最良の素材を採用しながら高度な加工や最適な構造、一線を画すデザインでアナログを深く楽しめる。

 また、アコースティックのより良い音を突き詰め、空芯型が得意とする生々しい演奏の表現力を鉄芯型でも実現させること。これらを命題に、ARTの名に恥じない鉄芯型のカートリッジとして開発した。

 最高峰のMCカートリッジとして圧倒的な情報量や解像度を持ちながら、同時に音楽の表現力も持ち合わせている。一音一音を大切にしながら音のつながりも滑らか、演奏者の呼吸や楽器がホールに響き消えていく様子を余さず表現できるため、音楽ジャンルを問わずリアリティーのある音場を体感できる。

 デザインには、今までにない美しい曲面を描く有機的なデザインを採用している。100年以上の歴史がある福井県鯖江市の眼鏡産業で培われた切除加工技術や、研磨技術が生かされている。