2022.03.31 世界最速級の量子シミュレーター開発富士通、富岳の技術活用 アプリ開発を加速

富士通が新規開発した量子計算に合わせたデータ再配置技術

 富士通は30日、世界最速レベルとなる36量子ビットの量子コンピューターシミュレーターシステムを開発したと発表した。量子計算に合わせたデータ再配置技術などにより、他社の量子シミュレーターの約2倍の性能を実現。十数年先ともいわれる量子コンピューターの実用化を見据え、アプリケーションの先行開発が可能になる。9月ごろには40量子ビットの量子シミュレーターも完成する見通しで、金融や創薬など多分野での量子アプリの開発につなげる。

 量子シ...  (つづく)