2022.05.25 【次世代自動車用部品・材料特集】大真空水晶振動子 高安全性・高性能化に対応
TCXO「DSB211SP」
大真空は、人工水晶の育成から各種水晶デバイスの製造まで水晶応用機器の総合メーカーとして、車載ネットワークの性能や信頼性向上がますます高まるカーエレクトロニクス分野向け要望に対応。AEC-Q100/AEC-Q200準拠のより高い安全性や高性能化に対応した実績豊富な各種製品をラインアップしている。
各種車載ECU、ADAS、車載カメラ、ミリ波レーダーやV2X(車車間・路車間通信)による環境認識など安全走行を支援する分野には、7.9メガヘルツの低周波帯から対応したカーエレクトロニクス専用設計の3225サイズ水晶振動子DSX320GE、2016サイズで16メガヘルツから対応するDSX210GEを用意。端子形状などパッケージを工夫することにより、基板とのはんだ付け部の耐冷熱サイクル性(はんだクラック対策)を大幅に向上させた。
また、マイナス40度からプラス125度の広い温度範囲でプラスマイナス50×10-6の高い周波数安定度を実現した2016サイズ水晶発振器DSO211SXを用意。顧客の基板にはんだ実装された際、AOI対応可能なキャスタレーションを備えた。さらに、C-V2X用には2016サイズ温度センサー内蔵水晶振動子DSR211STHを供給している。
キーレスエントリーやTPMS、UWB用には、耐震性/耐衝撃性能に優れ高い信頼性を実現した2016サイズでシーム封止タイプの水晶振動子DSX211SHなどを用意。
カーナビゲーションシステムなどのGPS用には、マイナス40度からプラス105度の広い温度範囲で周波数許容偏差プラスマイナス0.5×10-6対応の高精度TCXO、DSB211SPを供給する。
今後、EVで導入が進むワイヤレスバッテリーマネジメントシステム向けに1610サイズ音叉型水晶振動子DST1610Aを用意。新しい構造で品質リスクを低減した「Arkh」シリーズも加えて、スマートクリスタルで多様化するカーエレクトロニクスニーズに応えている。