2022.06.09 ヤマハがワイヤレスイヤホン最上位機種音のリアリティー追求

完全ワイヤレスBTイヤホンの最上位モデル「TW-E7B」

 ヤマハは、完全ワイヤレスブルートゥース(BT)イヤホンの最上位モデル「TW-E7B」を24日から発売する。価格はオープン、市場想定価格(税込み)は3万3000円前後。

 アコースティック技術と、ライブやレコーディングといったプロオーディオ機器のノウハウが生かされたエレクトロニクス技術の融合により、ヤマハがホームオーディオ製品で一貫して追求している音質指針「TRUE SOUND」の核となる音色、ダイナミクス、サウンドイメージの再現を徹底して追求した。

 音が漏れる量を減らし、低域成分などを正確に耳に届ける上で重要な装着性においては、耳の対珠から後耳介溝と呼ばれる部分にしっかりとフィットするくぼみをハウジング部に設けることで、耳への圧力(ストレス)を緩和する。

 「リスニングオプティマイザー」は、ハウジング内部に搭載したインマイクを使って実際に耳の中で鳴っている音の伝達特性を測定し、リファレンスとする伝達特性と比較する。違いがある場合には、リアルタイムにイヤホンの左右それぞれの音を理想的な周波数特性に自動補正することで、常に理想の音で音楽を聴ける。

 ヤマハ独自のアルゴリズムを採用した「アドバンスドANC」機能は、ノイズ成分だけでなく、音楽信号にもキャンセリング処理を掛けてしまう通常のANCとは異なり、インマイクで拾った音を音楽信号とノイズ成分に分け、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を施すことで音楽信号の劣化を抑え、可能な限り音楽表現を保つ高精度なノイズキャンセリングを実現した。

 ヤマハのイヤホンには過剰に音量を上げることなく、小さな音量でも音楽を十分に楽しめる独自の機能「リスニングケア」を全てのイヤホンに搭載している。TW-E7Bでは、その上位機能である「リスニングケア(アドバンスド)」を搭載した。

 大小二つの正円で構成されたミニマムかつアイコニックなデザインの本体は、装着時に小さな円のエッジを指先で感じることで指標のような役割を果たし、いつもの角度、ベストな装着ポイントをスムーズに導き出すことができる機能性を兼ね備えている。ヤマハ独自のエレメンタリズムに基づきデザインされた。

 Qualcomm社製のオーディオSoC(System on a Chip)を採用し、左右独立伝送方式TrueWireless Mirroringに対応した。

 どちらか一方のイヤホンを耳から外すと自動で音楽が一時停止し、再び装着すると自動で再生を開始する装着検出機能(インイヤーディテクション)を搭載した。スマートフォン専用のアプリを使えば、リスニングケア(アドバンスド)のオン/オフやバッテリー残量の確認、イコライザーによる音質調整などの操作ができる。