2022.06.27 FPGAの浸透図る米新興勢半導体不足のユーザーに「朗報」も
同社のトライオンFPGA
半導体不足が長期化し、特に産業機器に不可欠なFPGAも調達難が深刻といわれている。予測では、FPGAの世界市場は、2020年の59億ドルから、25年には1.4倍に伸びそう。スマートフォンやタブレットの普及、ビッグデータなどの需要が背景にある。
様々なアプリケーションに特化した半導体の活用が進む中、FPGAはプログラムを変更して様々な用途に対応できる汎用性が評価される。ただ、大手2社が市場のほぼ8割を占めるとされ、納品は1年待ちといった状況で、生産計画への影響に悩むユーザーも多い。
そうした中、独自の特許技術を強みにする米国のFPGAベンチャーが市場に浸透し始めている。米カリフォルニア州に本社を置く、Efinix(エフィニックス)だ。開発・ファブレス製造を手掛ける新興企業。20年以降、年4倍前後のペースで成長してきている。幸い、柔軟な納期対応ができ、増産でより迅速化ができそうだという。
「当社のFPGAは使いやすいということが浸透すれば、置き換えの需要だけではなく、新規開拓になる」と日本法人の代表。代理店契約を結んだ日本の大手商社も「ユーザーの困りごと解決の選択肢になれば」と期待する。
(28日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)