2022.10.04 京セラ「きりしまR&Dセンター」開所式 材料など3部門の研究施設集約

テープカットの様子

京セラの「きりしまR&Dセンター」京セラの「きりしまR&Dセンター」

 【鹿児島】京セラが鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)に建設していた新研究棟「きりしまR&Dセンター」が6月に完工し、3日に開所式が行われた。

 同センターは延べ床面積2万2902平方メートルの5階建て。投資額は約100億円。工場敷地内に分散していた、材料技術の研究を行う「ものづくり研究所」、プロセス技術などの研究を行う生産技術部門、解析評価技術の研究を行う「分析センター」の3部門を集約し、連携を強化する。

 製品・技術開発のスピードアップを目指すとともに、製品の立ち上げ時から設備の自動化や生産の効率化まで、総合的にサポートできる体制を整える。

 また、社内外の技術者が交流できるスペースを設け、人材育成やイノベーション創出の場としても活用していく。

 谷本秀夫社長は「既存事業の拡大と新規事業の創出を図っていかなければならない。競争力を高めると同時に、社内シナジーと外部協業をより一層加速させる」とあいさつ。「技術革新が進む中、今後一層重要性が増す電子デバイスや半導体関連部品、環境エネルギー関連の研究開発体制の強化を図っていく」と述べ、同社が目指す売上高3兆円の実現に向けて新研究棟を活用していく考えを示した。