カーブミラーを使った安全対策は、全国でも試みられている。車に道路情報を知らせる「スマート化」もある。そんな中、AI（人工知能）を活用した「光るカーブミラー」で、出会い頭の事故を防ぐ取り組みが、OKI（沖電気工業）と、自動車用バックミラー大手の村上開明堂のコラボで進んでいる。

　舞台は静岡県藤枝市。市が「ヒヤリハット」防止など課題解決をめざす中で、両社の協力で今年初め、実証実験を実施。さらに拡充させた実験も近日、進める。

　村上開明堂は自動車用バックミラー技術の蓄積があり、例えば、死角になりやすい場所から自転車が近づくと、バックミラーのランプを点滅させるといった技術を持つ。これに、OKIが強みとする映像AIエッジ技術を使ったセンシングを融合。交差点から一定エリアに計測器を配し、自動車やバイクを検知すると、ミラー内に取り付けたLEDライトが点滅し、運転手に減速や一時停止するよう促すことができる。

　いわば道路安全のDXを図る形。「光るカーブミラー」の取り組みは全国でも初めてとみられ、両社はいずれ全国展開をと意欲を示す。

（17日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報、動画でも紹介します）