2022.11.09 【換気の日特集】パナソニック 全館空調熱交換気システム、空清など4機能が一つに
パナソニックは、室内空気質(IAQ)向上に向けた製品やシステムの開発に力を入れる中、今年から本格的に提案を強める商材の一つが、全館空調熱交換気システム「with air(ウイズエアー)」だ。
with airは、2019年から一部限定発売していたが、ZEHの普及加速、住宅の省エネ基準の義務付け・省エネ性能表示に関する規制強化などを背景に、今年10月から本格的な提案を図り、住宅の快適・高性能化に貢献していく。
近年市場では、室内の空気質向上に加え、50年カーボンニュートラル実現に向け、断熱性能の向上など高性能住宅へのニーズが高まっている。例えば冬の暖房時に熱を逃がさないよう、窓や外壁による断熱性向上が進む一方、換気による熱損失削減も重要なテーマとなっている。
換気による空気質向上と、省エネを両立する有効な手段が全熱交換気だ。さらに快適な暮らしと省エネの両立を追求すると、全館空調が、将来的には住宅空調のスタンダードになるといわれる。
with airは、冷房+暖房+空気清浄+全熱交換換気の四つの機能が一つにまとまったシステムだ。
メンテナンス性に優れたナノイー搭載床置き型空調ユニット一台で、全館を温度差なく快適に冷暖房ができるほか、天井カセット型または天井埋め込み型のIAQ熱交換気ユニットで、湿気の侵入や冬場の過乾燥を抑制、省エネ・快適換気を実現する。
さらに大きな強みは空気清浄機能だ。空調ユニットの中に0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集するHEPAフィルターを搭載、清潔性を保つ。さらに2.0マイクロメートル以上の微小粒子も集じんできる給気清浄フィルターユニットで、より清潔さを保てる。
24時間運転するシステムだが、一部の居室のみ一定時間個別空調する場合と比べても、冷暖房費はほぼ大差がなく、省エネと快適を両立するシステムとなっている。