2022.11.09 オムロンの卓球ロボ開発チーム 「脳」研究など若手も集う 「共感」センシングにも磨き
水山さん(同社提供)
オムロンが手掛ける卓球ロボット「フォルフェウス」。2013年から開発が始まり、同社のめざす「人と機械の融和」の具現化するとともに、コア技術「Sensing&Control+Think」のシンボルともなっている。
最新は第7世代。若手エンジニアらも参画し、さらなる開発が進んでいる。そんな一人の水山遼さんは元々、生物、生命科学、脳研究などに関心が強く、大学や大学院の専攻を生かしている。
特に大学院時代は、緊張時に能力が上下する脳内メカニズムの研究をしていた。入社後は脳波研究にもかかわり、フォルフェウスの開発チームで、人とロボットのインタラクションを開発。人の共感度センシングなどを担当している。
個人としても、終末期患者さんに寄り添うロボットや、科学の面白さを伝える活動にも参加している水山さん。フォルフェウスが今夏、東京の科学未来館でデモ展示をした際のことを、「広い世代に触れてもらえた。様々な感想もいただいたし、未来のエンジニア・サイエンティストが生まれる一助にもなればうれしい」と振り返る。
「ハイテクびと」のコーナーで、フォルフェウス開発の歩みなどを紹介してもらった。
(10日付電波新聞/電波新聞デジタルで「ハイテクびと」に掲載します)