2022.12.07 九州テンが創業55周年、福岡で記念式典・発展を誓う
落語家・三遊亭らっ好さんの特別公演
【福岡】通信無線機器の開発・製造を手掛ける九州テン(福岡市博多区)は1日に創業55年を迎え、アクロス福岡(同中央区)で記念式典を開催。同社の関係者ら約200人が参加した。
同社は長崎県佐世保市で1967年に創業。タクシー用無線機の製造、保守から事業を開始し、市町村防災無線機やドライブレコーダーなど幅広い機器の製造を行ってきた。
今年就任した前田一郎社長は、あいさつの中で「創業当時は12人の会社だったが、現在は620人になっている。創業40年の時点からは140人ほど増え、売り上げは倍になっているため、この15年で大きく成長しているのは間違いない」。また、直近3年間の新卒者50人が一人も退職していないことを報告し、「会社が魅力ある職場であると、とどまってくれるのだと分かった」と述べた。
来賓あいさつで、エコー電子工業の柗本淸人社長は「当社と御社は、同じ創業者を持つ兄弟のような会社。今後も切磋琢磨(せっさたくま)しながら互いに手を取って成長していければ」と述べた。
その後、講演が行われ、富士通のシニアエバンジェリストの松本国一氏が登壇してデジタルトランスフォーメーション(DX)の動向を解説したほか、佐世保市出身の落語家・三遊亭らっ好さんが特別公演を行った。
創業60年に向けては、これまで2年としていた中期計画を5年にして策定しているところだ。前田社長は「2020、21年で落ち込んでいた売り上げは、22年は回復傾向にある」として、「リスキリング(学び直し)などで社員一人一人の能力を高め、組織を強くすることでさらに利益を出せる会社を目指したい」と語った。