2022.12.16 QPS研 SAR衛星6号機打ち上げをスペースX社に委託

 小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発と運用を手掛けるQPS研究所(福岡市中央区)は15日、「QPS―SAR6号機」の打ち上げを、米スペースX社に委託すると発表した。

来年6月以降に打ち上げへ

 来年6月以降に「Falcon9」で打ち上げられる予定。スペースⅩ社は2021年にも「QPS―SAR2号機」の打ち上げで協業している。

 QPSは2025年以降に36機の衛星コンステレーションを構築し、地球上の任意の場所を平均10分間隔で地上観測するデータサービスの提供を目指している。

 10月にはQPS―SAR3、4号機を宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケット6号機に搭載したが、打ち上げに失敗。軌道投入されなかった両機の愛称「アマテルーⅠ」「アマテルーⅡ」は欠番とし、6号機を「アマテルーⅢ」として打ち上げる。

 大西俊輔社長は「SAR衛星のコンステレーションは世界でもまだ例が少なく、進める上で様々な困難や課題が出てくると思うが、チーム一丸となって高頻度・高精度での観測システム確立に向けて前に進んでいく」とコメントしている。