2023.01.05 23年 各社の年頭訓示 情報通信〈3〉

価値向上へ地盤作り

 NECソリューションイノベータ・石井力社長 2023年度は収益と成長を両立させる「Profitable Growth」を目指す。大規模案件への対応力を強化し、企業価値向上に向けた地盤をつくっていく。人材への投資をより明確に打ち出し、魅力ある企業となるよう「アトラクト&リテイン」をキーワードに取り組みを進めていく。

五味一体の改革

 SAPジャパン・鈴木洋史社長 2023年は、クラウドカンパニーへの転換を「実践していく年」。多くの企業のデジタル化とDXを支援していく。システム、プロセス、データ、人、組織の五つを推進力とする「五味一体の改革」の経験やノウハウを生かし、顧客の変革推進アドバイザーとして、日本企業の成長を支援していきたい。

ITの強み生かす

 TIS・岡本安史社長 TISインテックグループは、われわれのもつITの強みを生かして事業を通した様々な社会課題の解決に取り組んでいる。特に、注力する四つの社会課題、「金融包摂」「健康問題」「都市への集中・地方の衰退」「低・脱炭素化」では、多くのチャレンジをしている。本年を、「ITで、社会の願い叶えよう」を体現できる1年にしていきたい。

新ビジョン実現へ

 野村総合研究所・此本臣吾会長兼社長 〝デジタル社会資本〟を、NRIグループの強みであるコンサルティングとITソリューションの力で実現することにより、社会の期待に応えていく。加えて、新たな3カ年の中期経営計画も始まる。DX戦略やグローバル戦略の推進、コア領域の進化、人的資本や知的資本の拡充など、新ビジョン実現に向けて、第一歩を踏み出す重要な年となる。

全社DXを推進

 日本テラデータ・高橋倫二社長 2022年は、あらゆるデータアナリティクスニーズをサポートできるよう製品ラインアップを強化した。23年は、多くの日本企業でより野心的な全社DXが推進される年になる。テラデータは、最高のソリューションを実現できるデータアナリティクスの専門企業であると自負している。サステナブルで投資効果の高い、高度なデータアナリティクス実現のお役に立てるよう全社一丸でまい進していく。

真のグローバル企業

 NTTデータ・本間洋社長 2023年はNTTデータが「真のグローバル企業」として船出する年になる。グローバルで知識と技術を共有し、どの地域でも人々の暮らしにあった価値の高いサービスを提供する-。NTTデータはこのような姿を目指す。その軸は、中期経営計画とすでに営業を開始した海外事業会社をはじめとする3社体制における密連携となる。

クラウド拡大など

 レッドハット・岡玄樹社長 2023年はさらなる成長を目指し、ハイブリッドクラウドサービス拡大と、「人・プロセス・仕組み」の変革をサポートするコンサルティングサービスでの協業拡大、パートナー人材育成拡大の一環としてトレーニングの提供支援強化の3領域を強化。オープンソース・イノベーションで顧客やパートナー企業の成長に貢献していきたい。

中計の目標達成へ

 伊藤忠テクノソリューションズ・柘植一郎社長 2023年は、中期経営計画「Beyond The Horizons ~その先の未来へ~」の最終年度を迎える。DX支援や共創ビジネスの拡大を主軸とした「Accelerate」、5Gやクラウドのビジネス拡大を図る「Expand」、人材育成や経営基盤の変革を意図した「Upgrade」という基本方針のもとで目標の達成を目指する。また、企業価値のさらなる向上に努めていく。