2023.02.20 各家電量販店、快適生活へ提案幅広く 携帯電話や小物、輸入品など
輸入家電などを展開する「ジョーシン+(プラス)」を初導入した上新電機宝塚店
家電量販店は売り場面積の広さを生かし、多種多様な製品を一堂に展示するほか、省エネや暮らしの質向上につながる住宅リフォームや小物の提案にも力を入れている。来店客を誘導できるよう商品やコーナー配置を工夫し、店舗の立地環境やニーズとの相乗効果も図る。
電気、ガス料金の高騰から省エネ家電への買い替え提案は必須。省エネ効果を最大限発揮できるよう住環境整備も提案する。
上新電機高槻店(大阪府高槻市)は約200平方メートルのリフォームコーナーを展開し、二重窓や壁の塗り替えなど水回り以外のリフォームも提案している。電気代高騰を受けて、暖房効率の観点から二重窓の問い合わせが増えているという。
加えて、電気の自家消費につながる太陽光発電、蓄電池を組み合わせた創蓄連携の推進にも取り組む。
エアコン同様、毎日使う携帯電話の利用料金の見直しを意識する来店客も増えている。
大型複合商業施設「ゆめタウン佐賀」のインショップ、ベスト電器佐賀本店(佐賀市)は携帯電話コーナーを充実させた。
物価高の影響を受け、各キャリアの受付カウンターでは通信プランの見直しを相談する来店客の姿も。各プランの料金やデータ量の比較表も掲示。量販店だからこそ、複数のキャリアのプランを比較検討できる。行動制限が緩和された今年から「家族での来店も増えた」(同店)という。
ヤマダデンキLABIライフセレクト茅ヶ崎(神奈川県茅ケ崎市)も、駅前立地ということで携帯電話とパソコン(PC)の売り場づくりには特に力を入れている。スマートフォンの契約カウンターも多く設置している。
電池や電球、プリンターインクなどの消耗品、小物の売れ行きが良い。店の向かいの商業施設には「ヤマダアウトレット茅ヶ崎店」が出店し、LABIと合わせて幅広いニーズに応える体制を整えている。
省エネ性も重視しつつ、生活空間に置く家電はデザイン性にもこだわりたい。家電量販店は、来店客が家電のデザインや機能にこだわって選べたり、空間演出する家具も取りそろえたりする。
上新電機宝塚店(兵庫県宝塚市)は、輸入家電などを展開する売り場「ジョーシン+(プラス)」を初めて導入し調理家電の取り扱いに力を入れている。
特に引き合いが強いのが電子レンジ。オーブン機能などを搭載した上位機種が人気で、開店時からコンスタントに売れ続けている。
(21日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)