2023.02.21 世界肥満デー「内臓脂肪に気づきを」と呼びかけ 簡単検査のデバイスも

技術を披露する催しで

 3月4日は、WOF(世界肥満連合)の提唱する「世界肥満デー」。パナソニックは、内臓脂肪面積を手軽に測定でき、生活習慣改善への「気づき」を促す製品を開発、浸透を図っている。立ったまま腹部にベルトを巻くだけでよく、非侵襲で検査できるユニークな製品。持ち運びしやすいといった特長も訴求している。

 健康診断では、メタボリックシンドロームの診断基準の一つとして腹囲検査があるが、本来は単に腹囲のデータではなく、内臓脂肪の状況などがわかることが重要となる。同社が開発した内臓脂肪計(EW-FA90)は、腹部生体インピーダンス(BIA)法を採用。立ったままで腹囲同時測定ができるため、脱衣から着衣まで数分間で済む。小型サイズなので、収納ケースに入れて持ち運びができる。内臓脂肪面積のデータは、USB方式で出力できる。

 活用例も、さまざまに広がっている。例えば健康管理センターでは、人間ドックの標準コースやオプションコースに組み込むことで、具体的な数値で踏み込んだ指導が可能。保健指導に活用することで、受託企業での取り組み意識を高める。

 またクリニックでは、内科で糖尿病を診る場合に治療効果判定のマーカーとして利用したり、内臓脂肪をエコーで可視化し、測定を薦めるといったことに使われている。