2023.03.14 オックスフォード大発、量子コンピューター日本参入 都内のデータセンターに導入
都内にある米エクイニクスのデータセンターに導入される量子コンピューター「TOSHIKO」
英オックスフォード大学発の量子コンピューティング企業「Oxford Quantum Circuits」(オックスフォード・クァンタム・サーキッツ、OQC)が日本市場に本格参入する。同社の量子コンピューターが、都内にある米エクイニクスのデータセンター(DC)に導入され、今年後半にも稼働する。クラウド上で高性能な量子コンピューティングを提供し、世界規模で商用展開を加速させる。
OQCが導入するのは、日本初の女性物理学者・湯浅年子氏にちなんで命名した超伝導量子ビット型量子コンピューター「TOSHIKO」。32QPC(量子処理ユニット)を有し、各種の量子言語と互換性を持つ。量子ビット」を絶対零度(摂氏マイナス273度)にまで冷やし、内部に電気的な抵抗がない超電導状態にする冷却装置などを含め10メートル×8メートル四方ほどの大きさで、東京都江東区にあるエクイニクスのTY11DC内の一角に設置される予定。
TOSHIKOはオンプレミス(社内運用)のほか、AWSなどのクラウド経由でアクセスできる。エクイニクスのオンデマンド型相互接続サービス「Equinix Fabric」を活用し、年後半にグローバル展開を目指す。
(16日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)